全国で人口が最も少ない鳥取県で、住民の半数以上が高齢者という県内で最も過疎化が進む日南町。
町内のほぼ全域にて「天の川が100%の確率で観測できる」という “夜空の明るさの数値”が『21等級』を計測していることからも町全体の灯りが少なく、人工の灯りを苦手とするヒメボタル(=陸生のホタル)にとって生息しやすい環境が町内随所に整っています。
その中でも「福万来」地区で見られるヒメボタルの数の多さや範囲の大きさは町内でも突出しており、毎年多くの観賞者に感動をもたらしています。
ヒメボタルが見られる範囲は、全長約1.5km。ゲンジボタルも同時に見られる全国的にも希少な観賞スポットです。
観賞地全体で2万匹ものヒメボタルがいると云われています。
主要な観賞道の9割超が県道(アスファルト)で、山中というロケーションにありながらも観賞道の起伏は緩やか。体力に自信のない方や、車いすの方でも安心して観賞できます。
ホタル保護と観賞者の安全確保のため、ホタルが最も活動的になる時間帯は地元警察に申請して県道を歩行者天国としているので、車道から安心してゆったりと観賞できます。
シャトルバスを最寄りの道の駅から運行しています。片道15分で観賞地の入口までお送りします。
よほどの強風・強雨という荒天でなければ、ホタルを見ることができます。
観賞地には街灯や民家がなく、自然そのものの暗闇です。特に曇り空の日は、ホタルの光がより明るく感じられることでしょう。
条件が整えば、夜空には天の川を見ることができます。期間の終盤になると、ゲンジボタルは杉の木よりも遥か上空(約30m)を浮遊し、空を見上げると天の川を泳ぐゲンジホタルが見られます。
「日本最大」と自称している明確なデータ(根拠)ですが、実のところ存在しません。代わりに「日本最大」と自称するきっかけとなったエピソードをご紹介します。
2016年(平成28年)に[全国ホタル研究会大会]が鳥取県で開催され、全国のホタル好きや専門家の方々に、ここ日南町の「福万来」地区のホタルを観賞していただきました。
すると、ヒメボタルはもちろん、ゲンジボタルも共に乱舞を見せ、全国各地のホタル観賞スポットを見てきたいわゆる“通”の方々に「これほど広範囲で素晴らしい観賞地を他に見たことがない」と唸らせたことを機に、それほどにも素晴らしいのなら私たちも胸を張って地元の誇りに感じようと「日本最大」と謳うようになったのです。
私たちの日南町は2019年(令和元年)に内閣府より「自治体SDGs未来都市」に選定されました。何百年も前から、たたら製鉄や林業という産業によって人と生物とがうまく共生をしてきており、今日も「持続可能な町づくり」を町民全員で推し進めているところです。
ここ福万来地区では、2004年(平成16年)から地元有志の方々が細々とホタルの生息環境の保護活動(遮光ネット設置)を始められ、現在では観賞者の方から頂戴する保護協力金を活用しながらホタルの生息環境第一で観光と保全を両立させた運用を行っています。
観賞することでホタルの生息環境の保護にも貢献できるこの取り組みにあなたも加わりませんか。
【福万来ホタル乃国】の感動は、残念ながら画像や映像からは伝わりきりません。現在の様々な技術を駆使しても、現場だからこそ感じられる五感を満たすことは難しいといえます。既に掲載した魅力を始め、まさに奇跡と呼べる【福万来ホタル乃国】へぜひお越しください!